第7回佐野市文化振興大会

第7回佐野市文化振興大会が開催されました

 日増しに春めき、明るい光に心が弾む穏やかな日、第7回佐野市文化振興大会が、平成31年2月16日(土)佐野市文化会館で開催されました。開場間もなく満席となり、立見の方もいました。
まず、アトラクションでは、勇峰会の皆様による三味線演奏です。勇壮な「津軽じょんがら節」心和む唱歌や童謡の「四季のメドレー」尺八の伴奏でおめでたい唄「宮城長持唄」が披露され、伝統文化の重みが深い感銘を与え、会場を魅了しました。

アトラクション佐野市文化振興大会
 続いて式典です。主催者を代表して、青木勇会長より「文化活動の重要性と、伝統文化の良さを再確認し、次世代へ伝えていきたい」と、挨拶がありました。来賓の岡部正英市長、井川克彦市議会議長、早川けいこ県議会議員から、ご祝辞がありました。表彰式では、文化賞が田沼清様、功労賞が牛込勇峰様、野尻一雄様、奨励賞が亀山喜久様、早川容泉様、感謝状が株式会社扇屋様他16名に贈呈されました。受賞者を代表して、前文化協会会長の田沼清様から謝辞がありました。最後に、廣瀬裕副会長から、大会宣言があり採択され、記念式典は終了しました。気がつくと、立見の方はさらに増え、会場は溢れる程でした。

斉田氏講演

 待望の、気象予報士、斉田季実治氏による記念講演は、「天気予報の楽しみ方。活かし方」佐野の夏はなぜ暑い?でした。
プロジエクターを活用して、天気図や気象用語を映し、丁寧で分かり易く興味をもつ講演でした。
始めは、昨年の流行語大賞候補の気象に関係ある用語三つ、災害級の暑さ、計画運休、ブラックアウトの説明でした。地球温暖化による異常気象の近年を痛感しました。次に、佐野の夏はなぜ暑いのか?について、①台風② フェーン現象③東京のとばっちりと、天気図等を示しながら解説し、③は、東京の暑さが南風で暖められながら、熊谷、館林、佐野へと来るという説得力ある説明に、会場は納得しました。続いて、気温についての注意を、炎天下の路上やプールの水の測定を例にしました。降水確率については、1953年以降ドップラーレーダー・アメダス、静止気象衛星ひまわりの運用で、88%という高い確率であること、そして、天気予報は、決まつた時間に知る必要性、ハザードマップの確認、まとめに、天気予報は、原因→結果→行動であると締め括りました。講演は、三択のクイズで会場に挙手を求めたり、N H K総合ニュースウオッチ9」の宣伝をしたり、時々冗談を交えたりと、楽しく興味深く拝聴致しました。
質問コーナーでは、三人の方の問いに、親しみ深く答えて頂き、時間オーバーになるほど、盛り上がり、会場は熱気に包まれました。
生活に不可欠な情報である気象の知識を得て、天気予報を楽しみ天気予報を活かす力を身につけ、日々役立てる努力を心に誓う講演会でした。

(大金寿楓)