第42回栃木県文化振興大会(佐野市)

第42回栃木県文化振興大会を終えて

 栃木県文化振興大会第42回栃木県文化振興大会が平成30年1月27日(土)佐野市文化会館において「地域文化の振興を目指して」をテーマに12年ぶりに本市で開催されました。
 当日は天候にも恵まれ、佐野市内をはじめ、県内各市から約1000人の方々にご来場いただきました。
大会は田沼太鼓の迫力ある太鼓の音で迎え、記念式典に移り飯塚県文化協会長の挨拶で始まり、続いて、文芸文化振興の多大な功が績により、中田亮氏(87歳)が文化選奨を受賞されました。文化奨励賞には、これからの活躍を期待される洋画の白石一徳氏(48歳)が受賞されました。
 中田亮氏は謝辞の中で、佐野市にご縁があったこと、旧制佐中(現佐野高校)に在学中終戦を迎え、アメリカの命令で教科書の一部を切り取ったり、墨で塗りつぶしたりするなど戦後生れの私は息をつまらせながら聞き入りました。
 式典後は、四部門のアトラクション(邦楽八景舎、佐野少年少女合唱団ドルチェ、オカリナ愛好会・田沼、日本民謡会栃木地区連合会・勇峰会)が披露され、それぞれの特色を生かし日頃の活動の成果を発揮して佐野市の文化を紹介することが出来ました。
 展示部門においては、受賞者の作品の他、会員の作品(書道、絵画、写真、パソコン画)、佐野市出身の物故者の作品、特別展示として国指定重要文化財エラスムス立像の模刻や牧野家の旗指物 (島原の乱で使用)を展示しました。佐野市の歴史を物語る貴重な展示に来場者は感動しておりました。
 当協会では、半年前に実行委員会を組織して、企画運営、展示、アトラクション、接待の4部門でおもてなしの心を持って準備にかかりました。大盛況のうちに終了できましたことは、文化協会員が一丸となって取り組んだ成果の賜物です。今後とも文化協会発展のため理解ご協力をいただけましたら幸いです。
(飯田景月)

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